病院のレンタル水槽導入事例

　外来患者の病院に対する不満の第一位が「待ち時間の長さ」です。あるアンケートでは、理想の待ち時間30分、限界が1時間との報告もあります。ただ、日本では国民皆保険制度のために患者数がとてつもなく多く、対して診察する医師の数が圧倒的に足りないといった実情があります。
　また、患者にしてみれば具合が悪いのだから、できるだけ早く診察を済ませたいと思う半面、自分にかかる診察は丁寧にしてほしい、つまり時間をかけてほしいという矛盾が発生します。その要求になるべく応えるカタチで病院側や医師が診察にあたるため、一人当たりの診察時間がふえどんどん積み重なってゆきます。こういったことから、この待ち時間問題がいつまでたっても解決されない課題なのです。

　それでは病院運営者の皆さまはどうやってこの患者の不満を解消してゆくべきなのでしょうか…
　近年では待ち時間案内システムが改良され、自分の前に何人待っているのかを認識できる表示方式がずいぶん普及しましたね。このおかげで患者はあとどれくらい待てばよいのかがわかります。そうすることによって待ち時間をどのように過ごすべきかを患者側が判断することができる訳です。つまり患者側に行動決定権をゆだねることによって「待たされている」から「待っている」能動的姿勢に変わり、時間を自分のために使うことができるのです。このように「待ち時間の見える化」をすることによってかなりのイライラを解消することが可能なのです。

あなたの病院待合室では、患者さんのために何を提供していますか？

　ひと昔前は院長先生の趣味を反映した雑誌やマンガ本が多かったような印象です。薬品メーカーが用意した小冊子などは興味をもった患者さんが手に取るようですね。
テレビを字幕放送で映している病院もありますね。つい目が行ってしまいますが、ずっと文字を追っていることに疲れてしまうのはわたしだけでしょうか？それでも人は動くものを見てしまう習性があるので、体調不良で来院している患者さんには意外と負担になっているかもしれません。

　そこできれいな熱帯魚水槽はいかがでしょう。同じ動くものでも魚たちがゆったりと泳ぐ様子を眺めているのはとても心地の良いものです。また水の流れる音はかすかに聞こえるか聞こえないか程度で心地よいBGMの代わりになります。
「あの病院に行くとお魚に会えるね～」などとなだめながら子供を連れてくるお母さんが大勢いらっしゃるとお聞きします。

　20年後も患者に選ばれ続ける病院でいるために、待合室の充実化が求められる時代です。